SIGN 2017.02.15
クレストDv2 倉岡です。
本ブログ記事の、一部画像はDIYer(s)様の「DIY心を揺さぶる本格オリジナルネオン製作現場をレポート」より拝借しております。
ネオンの歴史
まずは、簡単にネオンの歴史に触れておきます。
ネオンサインは1910年、フランスの物理学者ジョルジュ・クロードが発明しました。同年にパリの政府庁舎グランパレスで初公開されたのが始まりです。
その後、1912年にパリの理髪店で初めて広告として使用されました。
その当時より、のちにも説明する、色付きのガスや着色菅も発明され既にほぼ現在の基本原理が確立されました。
当時はネオン管は空間を明るくする照明としてでなく、主に広告照明として使われてました。
同時期に日本にも普及していきました。
ネオンサインはどのように光ってる?
それは、電子が高速で気体の中にある分子や原子に衝突すると、分子や原子は不安定な励起状態になり、元に戻ろうとする。そのときのエネルギーを分子や原子は光として放出する。
この原理を利用してネオンサインは、電極からガス中の物質に電子を放出することにより発光させています。
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つまり、ネオンサインは、ガラス管の中にガスを封入し放電される事によって光を放っている。という事です。
なぜ、様々な色が出せるのか?
2つのガスを使い分けることによって再現をしています。
赤系(橙・等)は、ネオンガス
青紫系(紫・等)は、アルゴンガス
青系は上記の、混合ガス
青白系はアルゴンガス+水銀
と言うように使いたい色によってガスの種類を使い分けているのです!
またさらに!!ガラス管にも種類あります。
色の付いていない透明管・ガラス管自体に色が付いている着色管・透明管の内部に蛍光塗料を塗った蛍光管の3種類があり、これをそそれぞれのガスと組み合わせて使う事により
数10種類の色を再現しているのです。
サイズについて
管自体の長さは1.5mです。これを短くしたり、曲げたりして使用します。
太さは14mmφが主流です。サインのサイズによっては8mm/10mmの管もあるので使い分ける事も出来ます。細い管のほうが太い管より明るく輝きますが寿命が短いです。
①ロゴを反転させた設計図を用意します。
②曲げるだいたいの位置に印をつけ、バーナーで炙ります。ガラスは熱すると凹んでしまうので、片方の端をゴム栓でふさぎ、もう一方の端からゴムチューブで息を吹き込み太さが変わらないように調整しながら作業をすすめる
③熱されたガラス管を手の微妙な力加減で形を設計図に合わせて曲げていきます。
曲げ終わったらまたバーナーで炙るという根気と細やかさが必要となる作業の繰り返し
少しでも形が狂ってしまうと容赦なく作り直し
当然、複雑な形を創り上げるほど製作の難易度は上がり、技術力が求められる。
写真で見てわかるように平面ではなく立体で文字を生み出すので、かなり複雑な作りになる
④他の部分も同様に作り成形完了
⑥カーブ部分が終わったらバーナーを戻し、細かい場所を成形
⑦続いて土台にネオン管を取り付ける位置を決めていきます。そしてその位置を計算しながら形成されたガラス管に電極を溶接する
この極付けもできるようになるだけでも半年から1年を要する職人技と言える工程
⑧管の中には空気とともに諸々不純物が入っているので、それを燃やして完全に除去し、所定の応じたガスを封入するまでの作業を排気と呼ぶ
この作業に不良があるとネオンの発光が不完全だったり、寿命が短かったりするので細心の注意が必要
⑨真空になったガラス管にネオンガスを注入するとキレイに発色します。そして真空のまま、ガラスをカットしてネオン管本体が完成。
⑩光らなくてもよい箇所をペンキで黒く墨を塗っていきます。この工程を2度程繰り返し、しっかりと黒く塗りつぶす
途中光らせて場所を再確認しながら作業を進める
⑪最後に完成したネオン管を土台に取り付けたら工程終了
ネオンサインが完成
どうですか。
100年前の大発明が、未だにカッコよさは色褪せません。
大分需要も減り、熟練の技をもった職人も減ってきてはおりますが、まだまだ、作りたくてうずうずしている職人が弊社にはおります。
ぜひ、一緒に余韻に浸っていただけませんか。
お気になりましたら、弊社クレスト(tel:050-1748-9953)までお気軽にご連絡くださいませ。
宜しくお願い致します!