未分類 2020.04.02

緑化装飾

近年ではオフィス内の壁面などにアート感覚でグリーンを取り入れたり、百貨店などの建築物外壁や屋内フリースペース装飾の一貫として「緑化装飾」が多く見られます。環境保全への意識、人々が個人として求める心理的・精神的充実への意識の高まりもあって、今後も日本国内での施設設計、小売事業における店舗装飾などでの「緑化」は重要なテーマの一つになるのではないかと思います。日本国内での緑化装飾の歴史や今後の流れについて触れながら、クレストとしてできることについて考察いたします。

目次

都市計画における緑化装飾の歴史と変遷

クレストホールディングスと緑化装飾

最後に

都市計画における緑化装飾の歴史と変遷

〜環境配慮としての緑化装飾〜

まずは「壁面緑化」や「屋上緑化」が日本国内で一般的になっていった経緯について簡単にご紹介します。実は建築物の壁面を緑化する取り組み自体は古く、国内で有名な事例として大正13年(1924年)にかの甲子園球場の外壁にツタを這わせたものなどがあります。(「西日除け」目的で設置されたと言われている。)その後、高度経済成長に伴う建築物の大型化・高層化が進む中で環境問題への意識が高まってきます。「ヒートアイランド現象の抑制」「CO2固定化による排出量削減」「大気浄化」に対して「建築物の緑化」が一定の効果を証明できたと発表されると、平成13年(2001年)4月には「東京における自然の保護と回復に関する条例」(1,000 m²以上の敷地の建築物の新築、改築等 に緑化義務付けが行われている)が施行され、建築物への緑化装飾が加速することになりました。

 

国土交通省 都市局公園緑地・景観課 「-平成28年 全国屋上・壁面緑化施工実績調査の結果報告-」資料抜粋

    壁面緑化 施工面積 (平成29年8月30日時点)

上記のような背景から建築物の緑化装飾は「環境への配慮」を意識し進められましたが、その中でも趣向を凝らした魅せ方をする建築物が増えていくことで「緑化装飾=アート、人々の心を豊かにするもの」という意識も高まっていきました。

 

〜アートとしての緑化装飾〜

緑を見ることで「癒される」「心が和む」という心理効果については様々な機関で研究がなされており、環境問題意識というよりも個人への心理効果を目的として「病院施設の壁面緑化」なども行われました。また、昨今ではオフィス内や個人宅に導入する目的で「アートフレーム」として額縁に入った植栽などが販売されていたりします。

 

病院施設の壁面緑化「東急病院」

 

〜これからの緑化装飾〜

上述の流れの中で世界的にも当然ながら環境問題への取り組みが進行していた中で、昨今国内でも急速に認知が広がってきたのが「SDGs」です。持続可能な開発目標(SDGs)は,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

「世界を変えるための17の目標」と題された上図は一度はご覧になったことがあるかもしれません。この2030年までの国際目標に同調する形で都市計画のみならず、あらゆる企業や団体が取り組みを深めていくことが今後も予想されます。ヨーロッパ発信の当プロジェクトには多大な影響力があり、ファッション業界では名だたる海外メゾンが各々で「サステイナブルな活動指針」を表明し、これまでブランドの象徴として使用していた素材を一切使わなくなったり、ジェンダーフリーを強調するなどの動きをみせています。SDGsがヨーロッパ諸国においてどういった意味を持つのか、日本にとってSDGs達成度ランキング上位に向かうことがどういった意味を持つのか、については様々な書籍をご参考にして頂ければと思いますが、こと「緑化装飾」だけにフォーカスしても、今後はSDGsの示す指針と絡みながら、より身近なテーマになるのではないかと考えております。

※「サステイナブル」をテーマにした記事も今後取り上げていきたいと思います。

 

クレストホールディングスと緑化装飾

弊社は2019年9月にクレストホールディングスとして新たな体制のもと再スタートを切りました。下図のようにグループが分かれながらも、グループ間での事業ブレンドを進め、お客様に「本質的に最適な価値」を提供すべく邁進しております。

クレスト(ウィンドウディスプレイ事業)×インナチュラル(ガーデニング工事事業)で担う緑化装飾

〜サインディスプレイと緑化装飾を一挙に〜

クレスト×インナチュラルの事業ブレンドとしてサイン・植栽を組み合わせた装飾プランニングが可能です。小売事業者様とのお取り組みの中でクレストが培ったウィンドウディスプレイ事業における知見と、小売店舗運営とガーデニング工事事業によってインナチュラルが育てた植栽に関する知見をブレンドすることでサインディスプレイと植栽装飾を一貫してプランすることができるわけです。各事業の専門家が設置環境や設置以降のメンテナンスプランを考慮しながら最適なプラン設計、施工までを担います。

弊社オフィスもサイン・植栽とも各事業部がプランしたものを設計に落とし込み実現しております。

 

インナチュラルが運営するリアル店舗「インナチュラル イオンモール松戸店」では店舗の緑化装飾が施されております。 

インナチュラル イオンモール松戸店 https://www.in-natural.jp/shop/matsudo.html

店舗ショーウィンドウや展示スペースへの期間限定の装飾プランについても、造作物やサイン・植栽をトータルでサポートすることが可能です。

クレスト(リテールテック事業)×インナチュラル(ガーデニング工事事業)で担う緑化装飾

〜緑化装飾による効果をデータに〜

商業施設内の緑化装飾(常設の壁面緑化など)を施す場合、しばしば「集客効果が期待できる」と謳われることがあります。ほとんどの場合、ファクトとなるデータは挙げられていない状態で感覚的に発信されていることが多いように感じます。

そこで例えば、ある百貨店のフリースペース(憩いスペース)に意図的に人の滞留を作り出すために壁面緑化を検討するとした場合、リテールテック事業部の提供する「Xovis」を活用し、区画内における人の滞在数や属性分析を行った上で、インナチュラルと共に壁面緑化プランの構築、その後の効果検証までを行っていけば「緑化装飾における集客効果」に関するデータ蓄積が可能になります。

データの蓄積はその後のあらゆる展開の重要な指標になりますので、上記のような活用に限らず様々な価値提供方法を模索できると思います。

クレスト×ドラミートウキョウ×インナチュラルで担う緑化装飾

〜より上流に位置する「コンセプト設計」のパートナーに〜

上述のSDGsとの絡みも踏まえると、今後の装飾を考える上でより「コンセプト設計」のパートナー探しも重要になってくるのではないかと思います。現在進行中のご依頼の一つに都市計画に関するご依頼があり、グループ会社のドラミートウキョウがタッグを組み、お客様と共に都市計画に関わるあるエリアのコンセプト立案からロゴデザインを担い、サイン計画をクレストが担うという形が実現しております。

「緑化」をテーマに内包した様々な計画があった場合には、その計画の根幹となるコンセプトから共に創り上げるパートナーとしても弊社グループとして機能できると考えております。例えば、オフィス移転に伴うフロア内の緑化とサイン計画をコンセプト設計から施工に至るまで担うことが可能です。

今後の可能性を広げる東集の存在

〜木材を見直す今後の社会に〜

公益社団法人「国土緑化推進機構」は “森のための4つのアクション”を通じてSDGsに貢献すると発表しています。

引用:http://www.green.or.jp/about-us/sdgs/


木材に対する考え方・活用方法が改めて問われてくるであろうこれからの社会に対して、木材卸売・直販事業を担うグループ会社「東集」は大きな力になるであろうと考えております。今後グループ間事業ブレンドを深めながら、新しい取り組みをアウトプットしていければと思います。

 

最後に

「緑化装飾」を軸に様々ご紹介してまいりました。昨今の状況もある中で、「読み物」として参考になる箇所が少しでもあればと思いながら書かせて頂きました。皆様の健康を心よりお祈り申し上げます。これからを乗り越えるパートナーとして尽力させて頂ければ幸いです。