RETAIL TECH 2020.08.26

店舗運営を支える“人員の最適化”をデータ活用で実践する方法についてご紹介

アパレル、飲食店含む小売業界は人材不足で悩まされているため、限られた人数でお店を運営しなければいけないことが多いです。

 

とくに、今回の新型コロナウイルスの影響で、店舗によっては通常運営できない状態になり、スタッフ含めマネジメント層もシフト調整に悩んでいます。

 

売上も人材も安定しづらい今こそ、限りある人員と予算で店舗運営をするための“人員の最適化”を遂行するタイミングです。

 

お店の生産性をあげるためには、ただ人員配置をするのではなく、スタッフ一人一人のパフォーマンス性を上げることを軸にして最適な配置をすることが必要です。

 

今回は弊社が提供する『RETAILSCOPE(リテイルスコープ)』というアナリティクスツールのデータを活用しながら、どのように人員の最適化を図れるかご紹介いたします。

【目次】

【1】人員の最適化を行うメリット

【2】人員の最適化を見直すべきタイミング

【3】具体的な実践方法

①時間別で入店者数を調べる

②稼働率・カバー率を調べる

③人員配置後の環境を効果測定する

【4】実行する上で目指すべきこと

【5】まとめ

前回の記事:リスク回避するためのテストマーケティングとは?メリットやおすすめの方法を紹介

【1】人員の最適化を行うメリット

正しく人員配置をすることはお店・企業にとって簡単ではありません。

 

しかし、人員配置が改善されれば

・お店の生産性を向上させる

・売上に関わる機会損失を無くす

・優秀な人材・長期的に教育してきた人材の流出を防ぐ

 

…などの多くのメリットにつながります。

 

長期的に安定した売上をたてたいのであれば、人員配置の見直しの優先順位を高めることをおすすめします。

【2】人員の最適化を見直すべきタイミング

■店舗内のスタッフが退職/異動したとき

今まで働いていたスタッフが他に異動することは、多少なりとも他のスタッフの働く環境にも変化が起きます。

 

そのため、今残っている人員にとって最適な環境かどうか、新しく働くスタッフが来た場合に教育をしながら店舗運営する余裕があるか、などを考えなければいけません。

新人スタッフは教育してもらう担当者をつけるだけではなく、自立するまでのブランクも込みで配置する必要があります。

 

やってしまいがちな例として、新人スタッフを「一人の一般スタッフ」扱いでシフトを組んでしまうことが挙げられます。

 

新人スタッフに負担がかかるだけではなく、教育担当者、お店全体にも影響はすることなので、入って間もないスタッフを1人として換算しないようにします。

 

■購買率が低い日が続くとき

来店客数の割に購入数が圧倒的に少ない場合、商品に問題がある可能性もありますが、人員の配置が正しくないケースもあり得ます。

 

とくにアパレルやコスメショップでは、接客をするかしないかで売上が変化してしまいます。

 

接客をするべきタイミングでスタッフが店裏に回ってしまったり、出勤しているスタッフの数が少なくてお客様に接客が行きわたらないというミスが発生すれば、せっかく来店してくれたお客様が多くても買わずに帰ってしまうというもったいない事態が起きます。

 

接客すべきお客様の相手ができないという機会損失につながることがないよう、できるだけ余裕を持った人員配置を目指すことが必要です。

 

■スタッフが暇している時とそうではない時の差が大きいとき

小売店はどうしてもスタッフが手持ち無沙汰になってしまう時と、多くのスタッフが稼働しなければいけない時があります。

 

しかし、暇している時と余裕がないぐらい忙しい時とで差が大きく、それが何日も続く場合は人員を見直す必要が出てきます。

 

時間別・曜日別で混雑具合を予想し、それに合わせて人員を配置すれば、スタッフの貴重な時間をできるだけ無駄にせず、余裕を持った営業ができるようになります。

【3】具体的な実践方法

最適な人員配置に欠かせないのが“データ”です。

 

スタッフの人数、混雑時間、入店者数…など、最適化に必要な情報となる数字をいつでも確認できる環境に整えることが必要です。

 

弊社で提供している『RETAILSCOPE(リテイルスコープ)』では、画角内にうつった人物を捉え、人数や属性などの情報をデータ化してくれるカメラセンサーです。

 

このリテイルスコープを店内に導入して、どのように人員の最適化を図れば良いか説明いたします。

 

①時間別で入店者数を調べる

まずは店舗内につけたリテイルスコープで入店者数を検知し、データ化をします。

 

リテイルスコープで計測した数値は、Googleデータポータルによるダッシュボードで確認することができます。

 

また、入店者数を羅列しただけではいまいちわかりづらい場合もあるため、ヒートマップでデータ化することもできます。

 

下記画像は、製品を導入している店舗で計測した入店数・購買率のヒートマップです。

それぞれ数値が高くなっている時間帯は色が濃くなっているため、高いか低いか直感的に判断することが可能です。

②稼働率・カバー率を調べる

「接客時間」の総勤務時間に対する比率を「稼働率」、総必要人時 に対する比率を「カバー率」と呼びます。

 

この2つの指標を用いれば業務効率化の評価をすることができます。

 

・店内にいるスタッフの人数(時間別)

・労働時間

・入店者数

・接客に必要な人時(入店数×10分)

・接客に必要な人数(接客に必要な人時÷60)

・接客できたであろう時間

・稼働率(接客に必要な人時÷スタッフ全員の労働時間)

・カバー率(スタッフ全員の労働時間÷接客に必要な人時)

を書き出し、表にしてみます。

※ここでは、客一人当たりの接客時間(分)を10分とします。

 

人員の配置化をするためには「稼働率」と「カバー率」両方を同時に高めることが必要となってくるため、数字が明らかに低い時間帯の配置を変える必要が出てきます。

 

例えば、接客に必要な人数に対して、実際に現場にいたスタッフの人数が多かった場合、カバー率が低い時間帯に移動してもらうなどの措置が無難かと思います。

 

③人員配置後の環境を効果測定する

人員配置が完了したら、改めて店舗運営をし、その結果稼働率とカバー率が変わったか、購買率が変わったか確認します。

【4】実行する上で目指すべきこと

・“穴埋め”で人員配置をしない

上記の通りに実行していただければ、スタッフ・店舗・お客様にとってもプラスとなるような店舗運営がしやすくなります。

 

反対に、その場しのぎでシフト調整を行ってしまえば、店舗の売上の損失につながる可能性もあります。

 

何も考えずにシフト調整した日がたまたま入店数が多かったということもあり得るため、基本的に穴埋めのための人員配置はやめるべきです。

 

・属人的な組織にはしない

どの店舗・企業にも言えることですが、一部のマネジメント層を除いて、特定の1人しかできない業務がある状態では、この先も人員配置がしにくい状態にあります。

 

その方が休みだった場合に他のスタッフが苦労をしてしまいますし、最悪店舗を回せないこともあり得ます。

 

今はそうであっても、1つの業務に対して複数のスタッフができるよう教育をすること考えることで、安定した店舗運営をしやすくします。

【5】まとめ

店舗・企業によって人員配置の仕方は様々ですが、やり方次第では生産性が悪くなってしまうだけではなく、環境の居心地の悪さで優秀な人材が外に流出してしまうこともあり得ます。

 

ただでさえ人材の出入りが激しくて業務量も多い小売業界では、教育をした1人のスタッフができるだけ長く働いてもらうことが理想です。

 

今いるメンバーでより生産性の高い店舗運営をしていくためには、まずは人員配置が正しいかどうか改めてデータで確認してみてはいかがでしょうか。

 

関連記事:店舗の売上につなげるためのデータ分析とは?具体的な手法をご紹介



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